講談社VRラボ

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2023.09.26   News

⼩川洋⼦原作、⼭村浩⼆監督のVRアニメーション「⽿に棲むもの」がオタワ国際アニメーション映画祭2023でVR部⾨最優秀賞を受賞!

株式会社講談社VRラボ(本社:東京都中央区、代表取締役:⽯丸 健⼆ 以下当社)が企画・制作したVR
アニメーション『⽿に棲むもの』(以下本作)がオタワ国際アニメーション映画祭2023でVR部⾨最優秀賞
を受賞したことを発表します。


オタワ国際アニメーション映画祭2023(Ottawa International Animation Festival2023)
受賞作品:『⽿に棲むもの』(監督:⼭村浩⼆、原作:⼩川洋⼦)
受賞: VR部⾨最優秀賞


【⼭村浩⼆監督 受賞コメント】
「この度はVR部⾨最優秀賞をいただき⼤変ありがとうございました。この『⽿に棲むもの』は、私の初
のVR監督作品で、審査員の皆様、映画祭運営の皆様、そして観客の皆様に感謝いたします。オタワ国際
アニメーション映画祭には、何度も参加していますが、その都度様々な刺激を受けてきました。今回、
残念ながら現地には⾏けなかったのですが、これまでの思い出とともに、オタワでの受賞を噛み締めて
います。『⽿に棲むもの』は2年の歳⽉をかけ、原作の⼩川洋⼦さんはじめ、多くのスタッフによって
形になった作品で、全ての制作スタッフの皆様とこの受賞の喜びを分かち合いたいと思います。ありが
とうございました。」
⼭村浩⼆は、オタワ国際アニメーション映画祭において、2021年『幾多の北』が⻑編グランプリ、2020年プロデュース作品『⾻嚙み』(⽮野ほなみ監督)が短編グランプリ、2007年『カフカ ⽥舎医者』が短編グランプリ、1999年『どっちにする?』がこども映画最優秀賞を受賞している。


【⽯丸健⼆プロデューサー 受賞コメント】
この度は、プロジェクトに関わったすべてのスタッフを代表して幸運にもトロフィーを映画祭で受け取
ることができました。本当に幸せな時間でした。⼭村浩⼆監督、原作・脚本の⼩川洋⼦さんをはじめ、
作品を作り上げたすべての⽅々に、このような機会を与えてくれたことを感謝し、同時に祝意を送りた
いと思います。また、今回映画祭に初めて参加させていただき、この映画祭のおもてなしのすばらしさ
、集まるコンテンツのクオリティーの⾼さに驚きました。このような素晴らしい映画祭を続けている関
係者の皆様にも⼼から感謝したいと思います。


【『⽿に棲むもの』について】
本作は、芥川賞作家で紫綬褒章受賞の⼩川 洋⼦がVR作品のために書き下ろしたオリジナル原作をもとに
、アカデミー賞ノミネートアニメーション作家で同じく紫綬褒章受賞の⼭村 浩⼆がVR映画化した、画期
的かつ野⼼的な作品です。独特の世界観を持つ⼆⼈の巨匠が2年の歳⽉を掛けてVRというメディアでしか
味わえない作品を完成させました。今後は世界中で体験していただけるようにVR部⾨のある主要国際映
画祭にエントリーしていく予定です。


【あらすじ】
孤独な少年の⽿に棲むものとは?そしてなぜ少年の⽿に!?
その少年は、毎⽇⼟を掘っては、そこで⾒つけたものをクッキー⽸の中に集めていた。そして少年のノ
ートには、彼の⼈⽣と、拾い集めた物たちが発する孤独な声たちが記録されていた。そんな彼の⽿の奥
には、4⼈の⾳楽隊と、レース状の偕⽼同⽳に住む2匹のエビが住んでいた。彼らは、少年が涙を流すた
びに演奏とダンスをして少年を励ましてくれた。彼はお礼に、拾ったものが⼊ったクッキー⽸を振る。
そうやって少年は成⻑していった。成⼈した少年は補聴器を売るセールスマンになり、孤独な声を拾い
集めることも涙を流すこともなくなっていた。ある⽇、彼はTVのニュースで⾒た、⽇系⼈強制収容所で
⾒つかった⼿製の⼩⿃のブローチに魅了され、少年の頃を思い出し、再び孤独な声たちを拾い集める旅
に出る。そこで彼が出会ったものは…?


【作品概要】
・作品名:⽿に棲むもの(My Inner Ear Quartet)
・製作年:2023年
・作品尺:約35分
・ジャンル:VRアニメーション
・⾔語:⽇本語・英語


・企画・制作:講談社VRラボ
・製作:講談社
・配信:本作は国内外の映画祭にエントリーを優先するため、配信時期は未定です

【メインスタッフ】
監督:⼭村浩⼆
原作:⼩川洋⼦
脚本:⼩川洋⼦・⼭村浩⼆
プロデューサー:⽯丸健⼆
CGディレクター:Gee Yeung
⾳楽 : 上野耕路
⾳響監督:太⽥昌孝

【メインキャスト(⽇本語/英語)】
男:岡⽥将⽣/Daman Mills
少年:川⼝調/Nicholas Young

【監督 ⼭村浩⼆(ヤマムラコウジ)について】
『頭⼭』(02)が第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー最⾼賞はじめ、6つのグランプリを受賞
、⻑編『幾多の北』(21)がアヌシー最⾼賞、映画祭受賞は130を超える。紫綬褒章受章。東京藝術⼤
学教授。


【原作者 ⼩川洋⼦(オガワヨウコ)について】
1962年 岡⼭市⽣まれ 早稲⽥⼤学第⼀⽂学部⽂芸科卒
1988年「揚⽻蝶が壊れる時」で海燕新⼈⽂学賞を受賞してデビュー。
主な著書「妊娠カレンダー」、「博⼠の愛した数式」、「密やかな結晶」、「ことり」、「掌に眠る舞
台」など。最新刊はエッセイ集「からだの美」(⽂藝春秋社刊)


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